第5章 体育
「わぁ~~、すごいすごい!
宇宙、飛ぶの上手になったんだね。」
私の飛ぶ姿を見て、お姉ちゃんはとても感心していた。
「え?そ、そう…?」
私は地面に足をつける。
「うん、とても上手になったよ。お姉ちゃん、びっくりしちゃった~。」
「そうかな…?えへへ。」
私はこんなに誉められると思っていなかったため、少し照れくさくなった。
「あの、質問してもいいですか?」
突然声を発したのは、白井くんだった。
「うん、いいわよ。」
「ありがとうございます。
えっと…、卒業試験ってどんな感じのことしましたか?」
「卒業試験か~懐かしいなー。
私の時はね、とにかく長い距離を飛んで一般の人に、お届け物を届けたな。」
「え?!1人で長い距離を届けたんですか?」
「うん、そうよ。だから、とてもくたくたで…大変だったわー。
今回は2人1組だから、どうなるかは分からないけど、たぶんそんな感じだと思うわ。」
(長い距離をひたすら飛ぶなんて、大丈夫かな…?)
私はお姉ちゃんの話を聞いて、少し心配になった。