第1章 夢と憧れ
授業が終わって、お昼休みになった。
私は寮生活のため、お昼は弁当じゃなく学食だ。
「宇宙~。ごめん、待たせた?」
「ううん!大丈夫。今、来たとこだから~。」
私の名前を呼んだこの子は、柚葉(ゆずは)だ。
寮では私と同じ部屋にいる。
柚葉と私は、食券を買いながら話す。
「いよいよ、今年最後の年だね~。宇宙、配達科のほうはどう?」
「うーん…、まぁまぁかな。最後に実技テストあるし…、頑張らないと…!」
「そっちも実技テストあるんだー。私達、事務科のほうもだよー。」
「そうなんだー、柚葉も大変なんだね…。」
そう話しているうちに、カレーと天ぷらうどんが出てきた。
私達はそれを持って、机に運ぶ。