第1章 出会い
そんなこんなしているうちにいのりの帰る電車の時間がやってくる。2人は改札前にいき花巻はいのりを見送ることにした。
『今日はほんとにありがとうございました。前向きに考えられそうです。マネージャーの件もうちょっと考えてみようかなって思います。本当にありがとうございました。花巻さんと話せてよかったです。』
そういうといのりは改札をくぐりぺこっと笑顔で頭を下げて駅のホームへ向かった。
残った花巻は駅の壁にもたれかかりさっきまでのことを思い出す。
「あー、あの笑顔は反則だろ…めっちゃかわいぃ…」
はーっとため息を吐きながら花巻も自分の帰る路線の駅のホームへ向かう。