第6章 それは癒しという名の【煉獄+宇随】
「煉獄、来てるんだって?おーい、いるかー!」
ガラリと無遠慮に戸が開いて夜着を纏った一人の男が入ってきた。
「宇随!?」
「あら…?音柱様…」
「……もしかしてお楽しみ中だったか?」
着流しの煉獄と、上半身を脱いで煉獄に顔を寄せる。
それはどう見ても……
「今から楽しむところだ!邪魔をしないでくれ!」
「あ~、それはすまねぇな…それにしても別嬪さんだな。この家の娘か?」
「あ、はい。此花と言います」
平然としているところを見ると肝が座っているのだろう。
宇随は楽しそうに笑った。
「なぁ、俺も混ぜてもらって良いか?」
思わぬ提案に煉獄とは目をパチパチさせる。
「今日はここに泊まるつもりだし、此花の姿を見たら欲情しちまった。…どうだ?三人ってのも燃えるぜ?」
宇随の言葉に二人は顔を見合わせる。
元々二人は恋仲ではなかった。
煉獄が初めてここに泊まった時に世話をしたのがであり、たまたま煉獄が部屋で昂った自身を鎮めているのに鉢合わせてしまったのだ。
もその光景に欲情してしまい、お互いに快感を求めてまぐわった。
体の相性が良かったこともありそれ以来、そういった関係が続いている。
お互いに不満はなく、了承の上でのことなので問題はなかった。
「…俺は良いが、君はどうする?」
「…三人でなど経験がありませんが…煉獄様が、それでよろしいなら…。ですが」
はそこで宇随を見た。
「俺じゃ不満か?」
「そうではなく…あの、音柱様は妻帯者ですよね?その、私と…いいんですか?」
「む、確かに!宇随、不貞をはたらくことになるぞ!」
すると宇随はあっけらかんと答えた。
「あー、嫁たちも任務の昂りを鎮めるためには仕方ないって思ってるからな。安心しな、バレてもアンタを巻き込むようなことは絶対しねぇよ」
「それならいいのですが……」
「んじゃ、早速…楽しもうぜ?」
宇随はの顎を掴むと自分の方を向かせて唐突に口付けた。
舌を入れて口内を掻き回す。
「む…仕方あるまい。、こちらも再開するぞ」
「んんっ、んぁ…!」