第6章 それは癒しという名の【煉獄+宇随】
「すまない!世話になる!」
「ようこそ、鬼狩り様。ゆっくりしていってくださいね」
夜、煉獄が藤の花の宿に足を踏み入れると女将が丁寧に頭を下げた。
「お風呂の用意ができております。お食事もすぐにお持ちしますね」
「頼む!それから、此花という娘はいるだろうか!いたら部屋に来るよう伝えて欲しい」
「此花…ですか?おりますが…何かご用件でも?」
「なに、先日来たときにたまたま世話をしてたのだが。その時に体の凝りを解してもらったら調子が良くなってな!また頼みたい!」
「左様でしたか!あの子は肩揉みなどが上手ですからねぇ…後程向かわせます」
女将はのほほんと告げると煉獄を部屋に案内した。
煉獄が食事と入浴を済ませて寛いでいると、入り口の戸が叩かれた。
「鬼狩り様……此花でございます」
「入ってくれ!」
入ってきたのは藤色の着物を纏った黒髪の女。
静かに笑うと煉獄の脇までやってきた。
「久しぶりだな!!」
「ふふ、はい。お待ちしておりました。煉獄様、女将に何と言ったのですか?しっかりと体の凝りを解してさしあげなさい!なんて言われましたよ?」
「仕方ないだろう?………それとも、君のココで俺のモノを満足させて欲しい!と言った方が良かったか?」
「あんっ…もう、気が早いんですから…」
正座したの足を撫でるとの顔が赤くなった。
「今日は…どうなさいますか?」
「まず接吻からだ。…その前に着物を脱いで体を見せてくれ」
「はい…。ただし、上半身だけですよ?」
は悪戯っぽく笑うとするりと上半身を脱いだ。
着物一枚だったので白い肌と胸が露になる。
着物は帯で止まっているので上半身だけが裸になっていた。
煉獄ばその光景にゴクリと喉をならす。
「あぁ…相変わらず白くて綺麗な肌だ。これだけで興奮してしまうな。、こちらへ」
「はい…煉獄様。今日も可愛がってくださいね」
躊躇なく唇を重ねると、二人は激しく貪り合う。
舌を絡め合い、口内を堪能する。
「は、んんっ、んぅ…」
「っは…厭らしい顔になってきたな」
口の端から溢れた唾液を舐め合う。
煉獄の手がの胸に触れようとした、その時。