第1章 夜の"稽古"【煉獄杏寿郎】
煉獄家。
今日も庭には元気な声と木刀の音が響く。
「ふっ…はぁっ!」
「!反応が鈍いぞ!集中!」
「はいっ!」
炎柱・煉獄杏寿郎とその継子の此花である。
二人はたまたま任務で一緒になり、同じ炎の呼吸を使うということ、の剣の才能を煉獄が見初めたということで師範と継子という関係になったのだ。
「うむ、大分よくなった。今日はこのくらいにしよう」
「ありがとう、ございましたっ…」
厳しい稽古が終わる。
風呂で簡単に汗を流せば、千寿郎が夕餉の支度をして待っていた。
「お疲れ様です!兄上、さん!」
「千寿郎君もいつもありがとう。片付けは私もやるからね」
「そんな…すみません」
いつものように楽しく会話をしながら夕餉を食べる。
そして……片付けが終わり簡単に身支度を整えるとは煉獄の自室に向かうのだ。
表向きは2人は師弟関係である。
しかし、周囲には秘密だが恋仲でもあった。
継ぐ子にしてすぐ、ひたむきで純粋なに煉獄は惹かれていった。それはも同じですぐに2人の想いは通じあった。
そこから、2人の夜の恋人としての時間は始まったのだ。