第3章 伏黒恵(2)
私たちは病院から帰ってきて虎杖くんの事について聞かされた。
『っ!!そっか。。。』
伏「…え」
気付くと涙が頬を伝っていた。
釘「ちょっ何泣いてんのよ…!」
『何でだろう…
身近な人が死ぬのは初めてじゃないはずなのに…』
『ごめん。』
そう言って私はその場を離れた。
自分の部屋に戻ってくると少し落ち着いた。
でも、目を閉じると虎杖くんやみんなと一緒に過ごした日々が蘇ってきてまた泣いてしまった。
そんな時
コンコン
「新井いるか?」
この声は伏黒くんだ
私はそっとドアを開けた。
伏「ちょっとだけいいか?」
『…うん』
どどどどどどうしよう。。
伏黒くんと部屋に2人…
緊張する。。。
伏「あのさ、、
新井って虎杖の事どう思ってた?」
『どうって?んー、私たちは同じように最近まで呪術に触れてこなかったから不安だったり、そういったことを気軽に話しやすかった。
仲間として友達として好きだったよ。』
伏「そっか。」
『もうちょっと一緒に戦ったり、ふざけたり…したかったな。』
伏「うん」
伏黒くんはまた泣いてしまった私を何も言わずそっと抱きしめてくれた。
どれぐらいそうしていたのかわからない。
伏「泣き止んだか?」
『うん、ごめん。』
伏「別に謝らなくていい」
そう言った伏黒くんの顔は少し赤く見えた。
『ありがとう』
私は今できる精一杯の笑顔で笑った。
伏「…うん。//」