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短編集【R18】

第2章 朝からはダメって言ってるじゃん!


「さむっ……」




りんこは後ろから抱き締められる感覚でぼんやりと目を覚ました。




『ん…いま何時…?』


「いまー…7:30…」




時間を聞いた瞬間ハッ!と起き上がる。




『ヤバ…っ!仕事!遅刻する!!』


「りんこなん寝ぼけとんの?今日、日曜日やで。」


『え?はぁ、よかったぁぁぁ。』




凌の言葉に安心したのか、りんこはまた布団にもぞもぞと潜っていく。




「朝からドタバタし過ぎちゃう?」




くすくす笑いながら凌はりんこを抱き寄せる。




『うるさいな…』


「ふふ、りんこの方がうるさかったで?」


『あーもー!そういうとこ…うざ』


「あ、ひどーいりんこちゃん。凌くん泣いちゃうで?」


『………』




朝から凌のだる絡みが始まり、りんこは無視することにしたようだ。




「うわ、無視?ほんまに泣いちゃうで?」


『………』


「え、寝たん?起きてや。なあ、かまってや。」


『………』




りんこは寝てなかったが、完璧に無視を決め込んでいた。




「…もうええわ。」




りんこは凌がだる絡みを諦めたと思って二度寝しようとしたが、違ったらしい。




「りんこは寝とるんやもんな?」



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