第1章 Episode:01
自分で言うのもなんだけど、かなり気持ち悪い。
加えて、この陰気臭い性格。
外見の自信のなさからくる人見知りの激しさも相まって、私はいつだって人より頭一つ分くらいへこんだ存在だった。
そんな私に何かとちょっかいを出してくる彼女らの目には、常に優越感が浮かんでる。
私達はお前とは違うんだよって、見下されてるのが分かる。
それは彼女らに限ってのことじゃないけれど、どこか遠いところから聞こえる嘲笑に目線がどんどん下の方に落ちてくる。
(…これだったら、いっそのこと居ない存在として扱ってくれた方が楽なのに…)
昨日充電したばかりなのに、もう心が死んでいく。
ここに来ると必ず消えてしまいたいと思うのに、臆病な私は、そこに足が縫い付けられたように動けなくなって。
いつだって、心を犠牲にする方を選んでしまう。
(野薔薇ちゃん……)
目を閉じて、昨日焼き付けておいた彼女の姿を思い浮かべる。
長い長い7日間。
頑張れ、と。
もう一度、自分で自分を励ました。
*