第9章 Night 9
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『こ、ここかな…』
私の目の前には“万事屋銀ちゃん”の
看板がある。
なんだか胡散臭い看板が
銀さんらしかった。
その建物の二回に上がって
声を掛けようとした時に
向こう側から戸が勝手に開いた。
がらっ
戸からは真っ白な…大きな…
『…犬?』
定「わんっ」
大きな犬が私の目の前立ちはだかった。
そしてそのまま…
どんっ
私の顔をべろべろ舐めながら
前足で押し倒してきた。
神「あれ?誰かいるアルか?
ん…?まな?」
『か、神楽ちゃん…助け…』
神「定春めっ!めっ!」
神楽ちゃんがなんとか犬を
どかしてくれて私はなんとか助かった。
顔はヨダレだらけになったけど。