第7章 Night 7
「真選組だぁーーーーー‼︎」
はっ、と気がつくとガラの悪い
男たちが私たちに向かって武器を向けていた。
『お、沖田さん…これは…』
いきなりのことに気が動転して
私は沖田さんの腕を掴んでいた。
沖「…攘夷浪士か…」
『…じ、攘夷…?』
沖「俺一人で大丈夫でさァ。まなはどこかに隠れててくだせェ」
『そ、そんな…』
沖田さんは私を置いて男たちの方へ
走って行った。
た、確かに近藤さんには危ないことは
するなみたいなこと言われたけど、
仲間が戦っているのに…
それに、20〜30人くらいはいるよ?
さすがに沖田さん一人じゃ辛いよね…
いざという時の為に近藤さんから
私にも刀をくれた。
だから…私は仲間の為に戦う。
『…よし‼︎』
気合を入れて刀に手をかけた時。
かちゃ…
耳元で嫌な音がした。