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真選組にて。
第11章 Night 11
『…本当は、』
沖「え?」
沖田さんが見上げてる月から
私に視線を移した。
私はそのまま池に映る揺らいだ月を見つめた。
『本当は、なんの話しをするつもりだったんですか?』
沖「……」
沖田さんがわざわざ私と昔話を
するために呼ぶことなんてないだろう。
何か理由があるはず。
沖「…俺には姉貴がいたんでィ」
『…え、』
いきなり口を開いた沖田さんは
唐突にそんなことを言った。
驚いたのは、その内容じゃなくて
それを沖田さんから話してきたことに驚いた。
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