ある日オネエファッション誌編集長にスカウトされて。
第1章 運命???
私は友達に背中を押されてとある駅のストリートピアノを弾きに来ていた。
私が気持ち良く軽やかにオリジナルの曲を弾いて居ると、誰かに声をかけられた。
♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
トントン
私「??」
私は曲をちょうど引き終わった為、肩を叩かれた方へ顔を向けてみた。
するとそこには高身長でオシャレな服を着、サングラスをかけている人が居た。
私「あの、何方でしょうか?」
私は聞いてみた。すると。
???「ねぇ。、さっきのあんたが弾いてた曲。あんたの作った曲?」
そう問い返された。
私「?はい。そうです。、私が作りました。」
そう言うと男はサングラスを取り私に言った。
???「アンタアタシのとこで働かない?」
そう言葉が出た口はテレビでよく見る有名ファッション誌の編集長。
紅陽染雅秀だった。
私「?!?!紅陽染、」
そう言いかけた瞬間口を塞がれ強制的に連れられて車に乗せられた。
がっ!!
ズルズル
私「?!?!(誘拐される?!)」
紅陽染「ねぇあんた聞いてた?さっきの返事!この私から直々にスカウトしてんのよ!!私の専属のやつとして!!」
いや聞いてるけども、そら有名人に会ったら名前言いたくなるじゃんか。
と言うかなんだ、その専属のやつとは、。
私「あ、の、専属のやつとはなんでしょうか?」
すると紅陽染は呆れたような顔をして言った。
紅陽染「あんたの曲が良かったから私のそばでずっと弾かせてたいの。だから!私だけの演奏者!いい曲じゃなかったらあんたなんかスカウトしてないわよ!」
そういうことか。私の曲が気に入ってくれたのか。うれしいな。
だが、私は確かに自分では美人だとは思っていない。ただ高身長なだけで、前髪も長くて目も隠れてるし、比較的に言えば地味子だな。
だがな、裏を返せばだ。私は人生で1度だけ自分の顔を鏡でちゃんと見たんだ。そしたらクソほど美人だったことに気づいた。
透き通るような陶器の肌。長いまつ毛、真っ赤な紅色の唇。
本当に私なのかと自分でも疑った。
が、自分だった。その自分の顔のせいでいじめられることを恐れて、今まで小中高と顔を隠し続けてきた。
今でも私の顔は綺麗だろうか。
この顔を見せても平気だろうか、。