第1章 両面宿儺
伏「なっ…五条先生!!どうしてここに!」
五「いやー、来る気なかったんだけどさー、流石に上が五月蝿くてねぇ。だから、観光がてら馳せ参じたってわけ。てか、恵ボロボロだね笑 2年のみんなに見せよー笑(パシャ」
銀髪の目隠ししてる怪しい人が突然現れたが、どうやら伏黒の担任の先生で五条悟と言うらしい
(伏黒がイラついてるのは気のせいだろうか…?)
虎杖が指を食べてしまった事を聞くと呪いの宿儺と入れ替わる様に指示した
五「10秒経ったら戻っておいで、あー大丈夫。僕最強だから♪
恵これ持ってて」
紙袋を受け取った伏黒は中身を見て悟った
伏(この人、人が死にかけてる時に土産買ってから来やがった)
五「土産じゃない、僕が帰りの新幹線で食べるんだ、因みに僕のオススメはずんだ生クリーム味♪」
あ「随分、チャラけてる人……ひゃあ!」
宿《また会えたな、あやめ》
宿儺と入れ替わった虎杖がまたしても腰に手を回して引き寄せて来た
それにしても、呪いってこんなに手が早いのか…?
宿《ケヒッ このままあやめを連れ去りたいがまずは目障りな奴を殺すとしよう》
言い終わるや否やその場から消え、五条先生とやり合っていた
瓦礫が激しく撒き散る中
五「9……そろそろかな」
宿《!?》
(この虎杖という小僧…乗っ取れない…何者だ…!?)
ガクンと頭が下がると、一拍置いて
虎「おっ、大丈夫だった?てか、まだ頭の中でアイツの声がしてうるせー」
ガシガシと自分の頭を叩いてる虎杖を見て五条先生は静かに額をトンと押した
次の瞬間、気絶してしまった虎杖を抱えるとくるりとあやめに向き今までのおちゃらけてる雰囲気とはまるで違う声色で
五「ところで、キミ……何者?隠してる様だけどこんなに呪力強いの僕にはお見通しだよ?」
目隠ししていても真っ直ぐ威圧的に見られているのが感じ取れる
あ「隠してるって…そんな事してないですし、そもそも呪力なんて…」
ふーんとニヤニヤしながら近づいてくると、頭に手を置いてそのままゆっくり首の後ろに手を回してきた
そのまま顔が耳に来ると
五「とりあえず話は後でゆっくり…ね?キミにも色々聞かないとね」
妙に艶っぽい声色でかけられたあやめは仕方なく付いて行く事になった