第29章 devoted 木兎
「俺のものだって言って?」
腰をガシッと掴まれてピストンされながら言われる
パンパンパンパンッ
「あっあっ…私…木兎くんのものだよ」
「あーたまんねぇ」
ズンズンズンズンっ…ビュルルルルルルルルルッ
あっ…また出てる…あんなに出したのにまたこんな凄い…
ビクビクビクッ…プシャーーーッ
木兎くんに種付されると同時に私も絶頂した
それから2人でなんとかかんとか宿に辿り着いて、その日の仕事を終わらせた頃…
木兎くんから
部屋行っていい?何号室?ってLINE
返信するや否や、ドアノブがガチャガチャと回されて、彼が部屋に入り込んできた
「歩サン、ちょー会いたかった!」
「さっきまで会ってたじゃん」
「やだよー、さっきまであんなに愛し合ってたのに急に普通に仕事してんの遠くから見てて寂しくなっちゃった」
何て可愛いこと言うの、ずるい
「でも俺の精子垂らしながら仕事してると思ったらちょっと興奮した」
「何言ってるの、ばか」
「へへ」
「ねぇ、ひとつ聞いていい?」
「なに?」
「最初に出会った時から結婚…とか言ってたじゃない?なんで私のこと好きになってくれたの?」
「え、そんなんカッコイイからに決まってんじゃん」
「カッコイイ?」
「俺さ、男も女もカッコイイ人が好きなんだよね!歩さん、最初に会った時からバリバリ仕事してたし、カッコイイって思った」
「そうなんだ…そーゆーのあんまりモテないって思ってたから嬉しい」
「へー?なんでだろうな。でもさ、そんなカッコイイ歩さんが俺のチンポでトロトロんなって可愛くなってんの超たまんなかった。マジで最高だった」
「ちょ、やめてよ…恥ずかしい」
「だから…お願い!もっかい…もっかいあの顔見せて」
「何言って…ちょ!」
抵抗虚しく、軽々と抱きあげられベッドに放り投げられる
そしてTシャツを脱いで上半身裸になった彼は、彫刻の腹筋を見せつけて私の情欲を煽ってくる
もう…仕方ないんだから
で、結局空が白むまで求められ続けて、朝集合した時にはひどい顔をしてたんだろう
「お前試合出たくらい疲れ果ててるけど大丈夫か?!」
って先輩に心配されることになった
試合に出てた当の本人は、清々しい顔でモーニングバイキングを楽しんでいた
ーend