第22章 adultère2 赤葦
「ハァハァ…歩っ、歩っ」
パンパンパンパンッ
「アッアッ…あかーしさんっ…あかーしさんっ」
ギシッギシッギシッ
「無理っ…もう…俺」
「私もっ…イッッァアアアッ」
ビクビクと身体を痙攣させ、ナカをギュウギュウ締め付けてくる歩
俺は慌てて自身を引き抜いて、カッターシャツから覗く白い下腹部に夥しい量の白濁の液体をぶち撒けた
ハァハァ…
「やだもう…あかーしさん激しすぎ」
「いや、どう考えてもそっちが悪い」
数時間前、先生…もとい歩は、取材と称して俺の部屋を訪ねてきた
何でも新作は一人暮らしの男性の家に、突如現れた謎の美少女が住みつくって話らしくて
「だから一人暮らしの男の人の部屋見せてって言ってるだけじゃん」
「それは、俺が離婚して独り身になったって言いたいんですか?」
「そんなこと言ってないし、じゃ、お邪魔しまーす!」
彼女は無理矢理俺の部屋に上がり込んできた
そう…俺は結局あのあと、妻と離婚した
2人で暮らしていたマンションを出て、今は出版社の近くの独身寮に住んでいる
「困りますって先生!ここ独身寮ですよ?!女性を連れ込んだなんてバレたら…」
先生とは、あの日身体を重ねてから…
なんとなくなし崩し的にセフレのような関係になって、2人きりの時にはセックスをしてしまう
ダメだと分かりつつやめられないのは、俺が彼女を好きになってしまったから
好きだから抱きたくなるのだけど…
じゃあ告白してしまえばいいと思われるだろうが、何せ俺は一度結婚を失敗してる身で、中々一歩踏み出すことができないままだった
先生は官能小説家で経験豊富で、きっと俺のことなんて小説のネタぐらいにしか思っていないだろうし
「ねぇ、あかーしさん?あかーしさんのシャツとかないの?」
「え?シャツってTシャツですか?」
「違う違う、いつも着てるみたいなカッターシャツ」
「そりゃ、ありますけど」
「ちょっと貸して」
?
よく分からないけど、俺は言われるがままクローゼットにかけてある白いカッターシャツを1枚彼女に手渡した
すると彼女はおもむろに着てきた衣服を脱ぎ出す
「ちょ?!え!?先生、何して…?!」
「だーかーらー、セックスする時に先生はナシって言ってるでしょ?」