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僕だけのDiVA【R18】

第7章 栄光



受賞式の中継が終わるとすぐに
携帯電話が鳴った

画面にアンナの名前を見つけた僕は
慌てて通話ボタンを押した


「もしもし?アンナ⁇」

『……礼音…?………見ててくれた…?………私……頑張ったよ…』

「……ウン……ずっと見てたよ。………すごかった………ホントにすごかったよ…アンナ…………おめでとう……」

『……ありがとう………礼音が喜んでくれて…嬉しい…』

「……」

「礼音!その電話アンナからか?ちょっと…スピーカーにしろ!………オイアンナ!聞こえるか⁇おめでとー!」

『…夏生?ありがとう!』

「…もしもし…アンナ?受賞おめでとう!…今日のパフォーマンスも素晴らしかったよ…」

『…健人……みんなで見ててくれたの?』

「…そうだよ……みんな大喜びしてる…」

『……そう……どうもありがとう…』

「ホントにホントにすげーよ!東條 アンナ!お前は最高の女だ!」

『…アハハ……夏生に褒められたの…初めてだよ…』

「…今度お祝いしような……みんなでいっぱい褒めてあげるよ…」

『…ありがと健人……楽しみにしてる。………ぁ……何か…私呼ばれてるみたい……行かなきゃ…』

「…そっか……じゃあ…また後でゆっくり…」

『…ウン…連絡するね………声が聞けて…嬉しかった……じゃね…』

「……あぁ…またな…」

『………ぁ… 礼音…?』

「……ん…?」

『……本当に…ありがとう…』



アンナはそう言って電話を切った





これが

彼女の最後の言葉になるなんて


その時は思ってもいなかった









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