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僕だけのDiVA【R18】

第6章 telephone




あの時
僕はどうして
君の手を離してしまったんだろう



2人の気持ちは
同じ未来を望んでいると分かっていたのに


僕は
それに気付かないフリをして
アンナの想いにも
自分の気持ちにも逆らう方向に
この手で
彼女の背中を押してしまった



アンナの輝かしい実績と
これからの彼女を待ち受ける栄光が
どんなに特別な事なのかを理解していたからこそ
それを僕のために捨てさせてしまうのが
怖かったのかも知れない



アンナの瞳に浮かんだ失望の色が
僕には忘れられなかった



僕にとって大切なのは
ただ
君だけだったのに…











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