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僕だけのDiVA【R18】

第5章 NY



アンナが中座すると
夏生が言った


「………あーぁ…………まぁ……アンナが家庭的な奥さん…てのは……無理があるか…」

「……クス……あんまり想像出来ないね……でもいいんじゃない…?…… 礼音料理上手いし…」

「…そーだな!礼音なら大丈夫だな!」

「…へ?」

「……フフ…」

「……へへへ…」

「な、何だよ2人とも」

「…あー……いやその…」

「……礼音……アンナと結婚とか…しないの?」

「………ぇ……」


ニヤニヤしている2人を前に
僕は固まってしまった


「いくら離れて暮らしてるからって……もう付き合い長いしさ……10年以上だろ?……だったら……年齢的にもそろそろかなーって思って…」

「……ぁ…」

「……実際の所どーなんだよ……考えてるのか?」

「……んー…………何年か前……一緒に暮らそうって言った事は……ある…」

「おー!…で?返事はどうだった⁇」

「………まだ…聞いてない…」

「はぁ⁇…バッカ‼︎何で聞かねーんだよ!」

「………考えてみてって言って……何となく…それっきりに…」

「……アララ…」


残念そうに眉を下げた健人とは対照的に
夏生は椅子から立ち上がった


「礼音!今夜絶っっ対聞けよ!約束だかんな!」

「…えー…」

「アンナがずっと聞かれんの待ってたらどーすんだよ!礼音が聞かねーならオレが聞く!」

「…あー…もー分かったよ夏生!…後で俺から聞くよ…」

「よし!それでこそ男だ!」


バチンと背中を叩かれて顔をしかめた僕に
健人は優しく微笑んだ


「……いい返事もらえるよ…きっと…」

「……うん…」









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