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鬼ヲ脱グ【鬼滅の刃】

第9章 月詠の子守唄



「ん.....はぁ...」

舌を絡ませながら、薄目を開いて見つめ合う。

「桜華...」

名前を呼べば甘い息を漏らすして表情が歪む。媚薬を注ぐように。
それは逆も然りで、

「狛治...」

声や、息遣いも甘ったるいが名前を呼ばれると腹の底から甘いものがせり上がってくる。

「....好き...。」

唇を離すたびに甘ったるい声と息が互いの欲情に火をつけて体を熱くする。

もっと葛けた表情見たさに、胸のふくらみをまさぐると期待通りに瞼を固く閉じて、眉尻を切なく下げた。

やってるのはバレても、桜華の可愛い声だけは誰にも聞かせたくない。

声を必死に押し殺し、歪めた厭らしい顔が堪らなくそそる。

もっと見たい。
もっと感じたい。

寝着の上から、頂をこねるとびくんと体が揺れた。
口の中で絡ませ合った唾液がだらしなく糸を引いて離れ、桜華の頬には唾液が溢れた線が伸びる。

「...っ...足りない...。」

恥ずかし気に火照る顔で艶めかした声で強請る。
肩口に顔を埋めて、ちぅと吸い付いて痕を残した。
合わさった襟を割いて柔肌に触れて奥に手を伸ばす。

「んふっ!...っ....。」

手の甲で口元を押さえつけて快感に抗う。
甘い声を聴くのもいいが、これはこれでいいものだ。

完全に開け広げられた胸にむしゃぶりつくと頭を抱かれた。
お望みどおりに両方を舌と指で弄ると必死で声を押し殺して溢れ出る息が荒くなる。
俺で感じてるのが愛おしく愛らしい。

「...気持ちい.....。」
「これが好きか?」
「んんっ...」

胸の先を
舌で嬲り
吸って
抓って
甘く噛んで

反応を確かめれば目線が絡んでは
頬を赤らめて悩まし気に微笑む。

息遣い
恍惚した表情
潤んだ同じ色の瞳
肌から直接伝わる温度

全ての感覚が体の芯を疼かせて熱を孕ませる。

「っふ!......んん!...っふ!」

徐々にアガってくる反応に自身も昂って
胸を弄る手も舌も忙しなくなる。

「んん!.....っく!!」

ビクっとしなった体。軽くイッたようで
波打ってヒクつく体を抱きしめて髪を撫で、口の端と唇に口付けた。

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