第3章 窓の向こう。【奈良シカマル】
オヤジはいつも「女はいいぞ」なんて言ってやがる
俺にはオヤジの言ってる良さが全然わかんねぇ
いつも怒られてばっかのくせに何が良いんだよ
『メンドクセェ』
「何が面倒なの??」モグモグ
『・・・お前は悩み無さそうだよな、チョージ』
チョージと俺は親同士が仲が良いのもあって小さい頃からズット一緒だ
「シカマル!僕にだって悩みくらいあるよ!」
『どんな悩みだよ』
「授業中はお菓子食べられないし、もっといっぱいポテチも焼肉も食べたいんだよねぇ・・・」
『ハハッ・・・んなこったろーと思ったよ』
チョージが食い物以外で悩んでるとこなんて見たことねぇ
「シカマルは何に悩んでるの?」
『まぁ、俺のもたいした悩みじゃねーか』
俺はチョージにオヤジから言われた事を伝えた
「シカマル・・・・」
『何だよ』
「実は僕・・・気になってる娘が居るんだよね」
『!?』
チョージが食い物以外に気になる事なんてあったのかよ
『で・・・誰が気になんだよ』
「それはね・・・・」
そう言ってチョージは上を見上げた
チョージの目線の先には一つの窓がある
『まさか・・・』