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Forever [気象系BL]

第3章 櫻×大 1


-櫻井side-

智くんからの視線が痛い...
概ね、昨日の事どうしよう..とか思ってるんだろうけど
変にその話をぶり返すのも違う気がして
気にしてないのを装う

「お粥と果物と...あとポカリも買ってきたんだけど..食べれそう?」

智「..うーん...あんま食べたくない...」

「食欲ないならせめて果物一口でもいいから食べれる? 少しでも食べたほうがいいよ」

智「じゃあ..少しだけ」

「うん」

数種類の果物が1カップに入った物を
蓋を開けてフォークと一緒に渡す

智「ありがとう」

「ふふっ どーいたしまして」

ゆっくり果物を口に運ぼうとする
智くんを見てると癒される

「おいし?」

こくりと頷きで返事を返す姿さえ愛おしい
あー、重症だな俺

「智くん」

智「ん?」

「マネージャーくんから伝言で取り敢えず3日間オフだって」

智「え..」

「今はゆっくり休もう? ね?」

代わりのきかない特殊な職業だという事は
重々承知だけれど
今の状態で智くんを働かすのは
とてもじゃないけど出来ないという
判断になったらしい

未遂とはいえ薬まで使われたんだ
これが本当に危ない薬だったら
それこそ取り返しがつかない事態になる

智「でも...さ..」

「事務所も対応考えるために時間が必要ってみたいだから智くんは気にしないの!」

智「.....じゃあ..俺帰るよ」

「え..」

智「え..?」

「あー..」

当然と言えば当然の流れ
オフと分かれば
メンバーの家にいつまでも居座ってるのは
申し訳ないと思うのは当たり前か...

でもここで帰らすわけには...

智「翔くん?」

「..智くんには、しばらくここにいてもらう事になったの」

智「え、なんで?」

「心配してるんだよ! みんな智くんのことを」

智「でも...」

「俺なら大丈夫だから!ね? それに今から1人で帰って普通に過ごせるの?」

ごめんね智くん
強請るようで心が痛むけど
絶対良くないと思うんだ
エゴだといえばそれまでだけど...
こんな状態の智くんを1人にさせられるほど薄情じゃない
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