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Forever [気象系BL]

第3章 櫻×大 1


-大野side-

ドアが閉まったような音で目が覚めると
俺の家じゃない天井が見えて
知らないベッドに寝かせられていた

「....あ..」

思い出した..翔くんの家だ...
媚薬を飲まされたからと言っても
翔くんには酷いことをさせてしまった
...どうしよう....

でも,楽屋で膝枕をしてくれた時も
昨日このベッドで後ろから
包むように抱きしめられた時も
安心できて久しぶりに心身共に安らげたのは本当で...

「..これから...どうしよう.....」

そう呟いた時寝室の扉がそっと開いた

翔「...あ..智くんおはよう...ごめん起こしちゃった?」

「...おはよ..さっき起きたとこだから大丈夫...あの....」

翔「朝ご飯食べよっか躰ちょっと怠いだろうし...消化にいいようにお粥買ってきたんだ..ちょっと待っててね」

コンビニかどこかで買ってきてくれたんであろう
袋をぶらぶらと俺に見せてまた寝室を出ていった

昨日のことが嘘だったみたいな対応...

もしかして翔くんはあれくらいのこと...
どうってことないのかな...?

メンバー思いの彼ならメンバーのためだとか
割り切って昨日のような事も普通にできるのかもしれない...
翔くんならありえる...

もしあの人が狙ったのが他のメンバーだったら...
狙われたのが
自分以外じゃなくてよかったと思う反面

翔くんに同じことをされたであろうメンバーに
言いようのないモヤモヤとした気持ちになる

相葉ちゃんにも..松潤にも...ニノにも....
昨日みたいに甘く囁いて抱きしめるんだろうか...

何だろう...この気持ち...

翔「智くんお待たせ...どしたの? 胸痛い?苦しい?」

「え..? あ...」

..無意識で自分の胸元を握りしめていたらしい...

「何でもないよ 大丈夫」

翔「そう?」

信じられないという表情で見つめてくる

「本当に大丈夫だから」

翔「うーん... ならいいけど..」

お粥以外にも色々買ってみたんだけどねと
ニコニコしながら大荷物を抱えてガサゴソと寝室に入ってきた

この気持ちを持て余した俺は
翔くんをじっと見つめることしかできなかった
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