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Forever [気象系BL]

第3章 櫻×大 1


-櫻井side-

いつもよりうんと早く楽屋に訪れた智くんに
驚きながら "おはよう" と言うと
いつも通りほんわかとした優しく柔らかい声で
"おはよう" と返ってくる....と思ってた..

でも実際は明らかに疲れている様な声

荷物を置く為、丁度俺に対して
背を向けるている智くんに近づいて
後ろから声を掛ける...

すると、分かりやすい程に智くんの肩が
"ビクッ" と跳ねて強張った

智「...っ..ど,した..の...?」

その瞳から見て取れる感情は......恐怖..?

でも俺に対しての恐怖ではない....と思いたい...
何かあったのだろうか...


何かに...怯えているの..?

なにも言わずに一歩近づくと慌てる様に
後ずさる智くん...

智「しょ,く..ん...?」

「ちょっと横になる?」

智「へっ...?」

「顔色...ちょっと悪いよ..?」

智「そ,お..かな...? じゃ,ちょっとだけ横に...」

「膝枕してさしあげましょうか? おぼっちゃま」

智「んふふ 久しぶりに見たなぁ リアル影山さん」

「智くんだから特別だよ? ふふっ」

やっと笑った...
貴方にはずっと笑顔でいてほしいから...

「はいっ...ここおいで..?」

ソファに座り直してから
智くんに声を掛けて俺自身の膝を "ぽんぽん" と叩く

智「..へ...? ほんとにするの...?」

「うん ほらいいからおいでってば」

智くんは渋々と言った様子で
ソファに寝転び俺の膝に頭を乗せる



貴方のことならなんだってわかる...

ずっと前からメンバーとして...
..いや....それ以上の気持ちで見ている事..貴方は知らないでしょ..?

俺に話してよ...
俺じゃ頼りにならないの...?

.....なんて本人には決して言えない様な気持ちを抱えながら
智くんの髪に指を絡ませ、なにも言わない智くんを良い事に
しばらくの間頭を撫で続けた...
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