• テキストサイズ

Forever [気象系BL]

第3章 櫻×大 1


-大野side-

初めは...

ちょっとした違和感だけだった。

コンビニに行こうと
歩いてる時に気配を感じて...

でも振り向いてみてももちろんそこには
誰もいない..

気のせい...かな..?
そんな日が毎日のように続いた

何かされたって訳でもなかったからそのままに
しておいたんだ

.....今思えばこの時誰か周りの人に相談しておけばよかったのかな...


違和感が拭えないまま訪れたメンバー全員での収録

違和感を感じたままの生活を続けるのは
意外と体に負担を掛けるようで

眠いのはいつもの事だけど
今日はいつも以上の眠気と怠さ更には頭痛なんかもあった

翔「智くんおはよ」

「お,はよ..」

翔「今日早いね? どうかしたの?」

「そ,うかな..? んふふ」

そりゃそうだいつも来る1時間くらい前...
こんな時間じゃ朝のルーティーンを楽屋で過ごす
翔くんくらいしか楽屋に来ていない

俺がこんな時間に来るなんて可笑しいと思われて当然だろう

だからといって
”家だとほとんど寝れなくて..
みんなのいる楽屋なら寝れるかもって思ってさ?”

なんて心配されるような事言える訳もなく
笑って誤魔化すしかない

翔「智くん..?」

背を向けて荷物を置いていると翔くんが立ち上がって近づいてきた

いつもなら何気ないその行動....
それが今の俺にはただ恐怖心を煽るものでしかなくて..

だから背後から声を掛けられただけで
メンバーなのに..翔くんなのに.....意に反して
"ビクッ" と大袈裟に反応してしまう

「...っ..ど,したの.....?」

いつもなら可愛いとさえ思う翔くんのクリっとした瞳が
今見つめられると、俺の考えている事,感じている事が
見透かされているんじゃないかと思ってしまう

メンバーに,しかも翔くんに恐怖心を覚えたなんて...

絶対に知られたくない


/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp