第8章 宣言
-萌歌side-
相「そうだよ! あんな女に手差し伸べたりなんかしなくていいのに」
手を差し伸べる...?
..あぁ..あれか...
「教室出た時ですか?」
二「そうです」
「だって..ショックそうだったから.. きっとあの人達も皆さんと仲良くなりたかったんだと思ったから...」
松「どうだかね..」
「..?...」
櫻「萌歌は俺達の事を元々知らなかったから、俺ら自身を見てくれてその上で仲良くしてくれてるけど、あいつら...じゃなくて..あの子達は俺らの家柄とか名声とか..? を自分のものにしたくて近寄ってきてるってだけだから...」
「そう..なんですか...?」
大「言ったでしょ? おいら達が普通に話せたのは萌歌だけだって」
「..なるほど...」
相「もし、また何かあったら絶対言ってね? 迷惑になるとか考えちゃダメだよ?」
「..うん...わかった ありがとう」
松「さてと! 萌歌を嵐に加える事ができた訳だけど... これからどうする?」
「どうする...って?」
二「いつまでもここで寝泊まりする訳にもいかないですしね」
大「うーん.... あっ、翔くん!前から話してたやつ!」
櫻「ふふっ 思わぬタイミングで役に立ったね」
相「なになに?」
櫻「5人で毎日のようにここに居座ってる訳だし、いっその事戸建てを買ってシェアハウスでもしようかって智くんと話してたんだ」
「シェアハウス..」
櫻「うん 候補物件もいくつか挙げてるんだよね」
大「萌歌が嫌ならやめるけど...」
6人なら楽しそうだけど...やっぱりお金がなぁ.....
「ううん とっても楽しそうだけど...」
櫻「お金?」
「うん..まぁ..」
櫻「そこは俺ら5人で折半だから安心して?」
二「えぇー おじさん達の奢りでしょ?」
櫻「お兄さんだっつぅのっ 1つしか違わないだろうが」
「でも...」
松「じゃあ 俺たちにご飯とか作ってくれる? それでチャラなら多少罪悪感薄れるでしょ?」
相「確かに! 萌歌のご飯食べたいしそれなら大満足!」
「皆さんがそれでいいなら」
大「んふふ おいら大賛成!」
松「決まりだね 翔くん家の候補って何軒くらいあるの?」
櫻「6軒ある」
相「じゃあ早速見にいこーよ!」
櫻「了解 磯貝呼ぶね」