第6章 反撃
-二宮side-
朝の件から数時間後
服も乾き萌歌ちゃんが教室に行く準備を始めた
朝蹴りをつけても良かったけど逆上して萌歌ちゃんに
とばっちりが行くとも限らない
だから戻ってきたのに...
相「本当に..行くの...?」
「そうですよ..何かあったら...」
櫻「今3限目始まったばかりだし...行くなら4限目からにしたら?」
松「4限目からだとお昼ご飯ないだろうしやっぱり午後からいきな? ね?」
萌「でも...」
これ以上迷惑をかけたくないとでも
思ってるかのような顔をして俯く萌歌ちゃん
「じゃあ 今から行きます?」
大「え?」
松「ニノ お前何言ってんのか分かってっ...」
「分かってます!」
分かってる ...分かってる
萌歌ちゃんを行かせることは彼女自身を危険に晒すという事
だからと言ってずっとここに萌歌ちゃんを閉じ込めるわけにも行かない
そう考えるとおのずと答えは見えてくるじゃないか...
俺らで守り切るしかない...
..その意図が伝わったのか...
櫻「分かった! 萌歌行っといで?」
萌「いいんですか!?」
相「ちょっと勝手に!」
「なんで驚いてるんですか?」
櫻「行きたいんでしょ? ほらは〜や〜く! ね?」
萌「はい! じゃあ行ってきます!」
大「待っ...」
「うるさいですよ」
櫻「いってらっしゃーい」
「翔さんありがとうございます」
櫻「いいえ ニノも俺と同じこと考えてるんでしょ? 多分」
「はい おそらく」
相「どういうこと?」
松「出来なくはないけどさ もしもの事があったら...」
相「話進めないでよ! どういうことなの?」
「相ばか まだ分からないんですか?」
大「守り切るしかないって事?」
松「そういう事になるけどリスクが高すぎるんじゃ...」
櫻「だからと言って萌歌を閉じ込めるわけにも行かないっていうのがニノの考えでしょ?」
「はい」
松「今日中に蹴りがつければいいけど」
相「守り切るんなら早くついて行ったほうがいいんじゃない?」
「そうですね」
大「あれ いないね」
相「さっき行ったばっかなのに」
櫻「急いでたし走って行ったのかも...」
松「とりあえず教室にいるところだけでも確認しようか」
「そうですね 行きましょう」