第2章 林檎.
「っぅあ、、、んん、、」
朝日が綺麗な、ありふれた朝なのに、俺の躰だけが鉛のように重い。
眠っていたい気持ちをぎゅ、と押し込んでベッドから起き上がる。
「きぃもちわるっ、、」
ひんけつ、、真っ白になる視界に抗うように床にへたり込む。
膝をぶつけた鈍い音に、相葉さんも目を覚ました。
「にぃの、、?大丈夫?」
「うん、、ごめ、起こしちゃって、、」
「嘘だ、体調悪いでしょ。。」
ぴょんっとベッドから飛びおりて、ぺたんこずわりの俺の高さに合わせて屈んで、おでこをこつん、とくっつける。
「熱はないかなぁ、、」
と、ふと下を見た相葉さん。
「あ、にのちゃん、脚、」
言われて見てみると、ショートパンツから出た脚に、血が流れていた。
「え、あいばさ、どうしよ、これ」
「大丈夫、たぶん生理来ただけだから。」
「うっそぉ、、」
とあることから女の子になって2週間、二宮和也、37歳にして生涯初めての生理を経験してます。
「え、どうすればいいんだっけ、ていうかお腹痛い、、」
「大丈夫、ちょっと待てる?」