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GIFT 【R18】

第2章 shopping




pm 4:00
響也は自分の服をナナに着せ
靴を履かせた


「……フッ………ブカブカだけど……ま…仕方ねーな…」


そして
2人は地下駐車場に止めてある響也の車に乗り込んだ

街中を走りながら


「……まずは…服買わなきゃな………ナナ…どんなのが好きなの?」

『……ぇ……っと…………うーん……』

「…んー……じゃ…何か気になる格好してる人が居たら教えて…」


ナナは車の外を見回すと
ギターを背負って信号待ちをしている少年を見て言った


『……あの…人……とか…?』

「………ふーん……………なるほどね………リョーカイ…」



響也は繁華街の駐車場に車を停めると
裏通りの方へ歩き出す


ナナが後をついていくと
年季の入ったテナントビルの前で立ち止まった



ビルの壁はそこら中スプレーで落書きされており
手すりや階段には
色々なステッカーがペタペタと貼り付けられていた


階段を地下へ降りていくと
くぐもった音楽が次第に大きくなる



開かれたドアを押さえるように
" ROTTY "と書かれた電飾の看板が置いてあった



「…ぅぃす…俊太…」

「響也さん!ちーす!」

「…隆司…居る?」

「ストックの方に居るんで…いま呼んできます!」


俊太はそう言うと
レジカウンターの奥にあるカーテンの向こうへ消えた


入れ替わるようにカーテンの中から
この店の店長・隆司が顔を出した


「おー響也!元気か?」

「んー」

「どうした?今日は」

「…ぁ……彼女に…服選ばせてやって欲しーんだ…」

「おー!もちろん……気になったのあれば…何でも着てみてよ…」

「…サンキュ」





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