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GIFT 【R18】

第4章 朝日




次の日からナナは
" ROTTY "で働き始めた


am 8:30に目を覚まし
眠っている響也をなるべく起こさないように
そっとベッドを抜け出す


顔を洗い
身支度を整えて外へ


マンションから早足で10分程歩くと
店に到着した



働き始めたばかりの頃は
店長の隆司も早く店に来て
一緒に開店準備をしていたが

1か月も経つ頃には
ナナももうすっかり仕事に慣れて
店のシャッターの鍵を預けられるまでになっていた



隅々まで掃除し
商品を整えているうちに
オープンの時間になる


朝一番の時間帯は
そんなに忙しくなる事は少なかった



am 11:30
隆司が出勤してくる


「ナナー おはよー」

「ぁ…おはよ店長」


ナナは
トルソーに着せた服を整えながら言った


『店長ー…入り口のトルソー、コレでいいかな?……朝イチでシャツとジャケットが売れたの…』

「お、ありがとな!新しいディスプレイも良いね」

『…良かった……ぁ…それと…新作のキャップと、スタッズ付きのバッグも出たよ……バッグの在庫はコレで最後だった…』


隆司は棚から在庫表を取り出した


「…じゃ、発注かけとく……色違いもついでに頼んどいた方が良さそうだな…」

『…ウン…その形…人気あるから…早めに在庫キープしておいた方がいいと思う…』

「分かった…ありがとな」




一緒に働き始めてから
ナナは
隆司が自分を見守ってくれているように感じていた


隆司はいつも優しく
時に自分を頼りにしてくれた

ナナはそれがとても嬉しかった


" ROTTY "は居心地の良い
ナナの居場所になっていった



ナナは隆司の気持ちに応えたくて
自分の出来る限りの事をしようと
精一杯頑張っていた









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