第6章 新しい生活
翌朝
ベッドの上で微睡むリサの耳元で
サトルが言った
「………リサ……起きて…」
『……ん…』
「……今日から…学校……行くんだろ…」
『……んー…………行きたくない…』
「…………リサ…?……約束…」
『……もーーーー………分かった!』
リサは少しふて腐れたように起き上がると
顔を洗って身支度を始めた
「……ん……いい子だ…」
サトルはそんなリサの様子を微笑んで見守った
『……じゃあ……行ってきます…』
サトルがリビングでコーヒーを飲んでいると
リサが挨拶に来た
制服を着た彼女は
どこからどう見ても女子高生だった
「……」
『………何…?』
「……いゃ…………ホントに……17だったんだな……と…思って…」
『……??』
「………ぁ……コーヒー飲んでく?」
『…ありがと……でも…時間無いからいい』
「…そっか……じゃ…行ってらっしゃい」
『…うん…行ってきます…』
リサはサトルの頬にキスすると
玄関へ行き
靴を履いて出て行った
「……」
玄関の閉まる音を聞きながら
サトルは頬に残るリサの感触に
無意識に手をやった