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蝶【R18】

第3章 1ヶ月後※





「……会いたい…」


リサが教えた電話番号にサトルから連絡が来たのは
あれから1か月後のことだった


指定された場所に時間通りに行くと
そこは会員制のバーだった

リサが店に入ると
すぐにボーイが個室に案内してくれた


「…失礼致します……お連れ様です…」


仄暗い部屋の大きなソファに座って
ブランデーを飲んでいたサトルが顔を上げると
そこには
巻き髪を緩くアップにして
淡いベージュピンクのワンピースに身を包んだリサが立っていた


「……」

『……こんばんは…』


リサが隣に座ると
サトルはボーイに2人分の飲み物を頼んだ


そして
飲み物が運ばれてくると
2人はグラスを合わせた


「………リサ………会いたかった…」

『……ぁ……私も…』


サトルはリサの方へ体を向けると
嬉しそうに微笑んで言った


「……すごいな……そんな格好もするんだ…」

『…………変……かな……?』

「……ううん………とっても可愛いよ…」


サトルがそう答えると
一瞬恥ずかしそうに微笑んだ後
リサは少し怒ったように言った


『……子供扱い…しないで…』


彼女の不満気な顔に
サトルはクスクス笑う


『……』

「………ねぇ……ゴメン……リサって…幾つなの?」

『………25…』

「……フッ………そんなワケないでしょ…」

『…………2…3……』

「………リサ…………嘘つかないで…」

『…………………17…!』







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