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蝶【R18】

第2章 Hotel※


リサ side


目を覚ますと
眩しい光の中にいた


ノロノロと身体を起こし
部屋を見回したが
他には誰も居なかった

ベッドサイドのテーブルに目をやると
数字の書かれたメモが置かれていた

私は受話器を取り
その番号を押した


「………」

『…………ぁ…の……』


おずおずと問い掛けると
明るい声が返ってきた


「……………… リサ?…………起きた……?」

『……ウン…』

「…………ゴメンね……仕事で…早く出たんだ………あんまり良く寝てたから…声掛けなかった…」

『………』

「……チェックアウトまで…まだ時間あるから……ルームサービスで朝食でも頼んで…ゆっくりして…………支払いは大丈夫……」

『……ん………ありがと…』

「………それじゃ…もう行かなきゃ…」

『……………ウン………じゃあ……ね…』


別れの言葉を言って
電話を切ろうとした
その時


「………ぁ!……そうだ…リサ…?」

『…?』


思ってもいなかった言葉が
受話器の向こうから聞こえた


「…………また………会えるかな……」







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