第11章 ヴァンパイアの花嫁
【自室】
「……っは……相変わらず甘いな…オマエの血……」
「……っ……」
「なんだよ…オマエ、泣いてんの?ん……チュッ」
「ん、ぅ……っ」
「そんなに吸われんのが気持ち良かったのかよ?ああ、それともキスの方がオマエは気持ち良いんだっけ?」
「………っ。」
「ククッ、まぁた赤くなった」
「そ、そういう意地悪言わないでよ…」
「オマエの熱に潤んだ瞳…たまんねぇな…ん。」
「……っ……ん……」
「っはぁ……。もっと、泣かせてやりたくなる。………んっ……」
「っ、アヤトく……」
ベッドに組み敷かれたまま、上に覆い被さるアヤトくんに甘いキスと吸血をされる。
「はぁ……」
「…アヤト、くん?」
「次は…ココがいい。胸元……んっ……。……っは、ん……っ……」
「……っ……」
「声出せよ。…気持ちイイんだろ?ん……」
「あ……!」
キュッと唇を結んで声を出すまいと堪えていたのに胸元に牙を立てたアヤトくんが血を吸ったことで体がぞくりとした。
「……む、……ん……は」
「んんっ……」
き、牙が…だんだん下の方に…
「あ、アヤトくん…ストップ…!」
「あ?」
「な、何で下着外そうとしてるの!?」
いつの間にか背中に回っていた手がブラのホックを外そうとしている。慌ててアヤトくんを見ると子供っぽくニヤリと笑った。
「窮屈そうだから外してやろうと思ったんだよ。ほら、少し背中浮かせろ。外しにくいだろ」
「そ、そんなこと誰も頼んでない!」
ぶわっと顔を赤くしてアヤトくんの胸を押し返すも全然利いてなくて、むしろ片手を掴まれてキスをされてしまう。
「んっ……ちゅぅっ」
「ん!?んん…っ!」
舌を絡め、口の端から涎が垂れる。必死で鼻で呼吸をするも恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
パチンッとホックを器用に外され、緩んだブラを掴まれてない手で慌てて押さえる。
「んぅ…っ、ぷはっ!も、もう!アヤトくんの馬鹿!信じられない…!」
「ホントいい胸してるよなオマエ。何食ったらこんなに育つわけ?」
「あ、んっ!や、知らない…!」
.