第32章 89の日
「どうしました?」
むぎ
「何か忘れてませんか?」
「えー··と、紅茶冷めちゃいました?」
むぎぎ
「太宰くんや澁澤さんにもしたじゃないですか」
ぽん
「あっ··あー··はい。どうぞ!」
「そんな簡単な対応で私が喜ぶとでも?」
「あはは~··そうですよね。ただフェージャ忙しそうでしたから、また後日と思ったんです。」
ぎゅん
「なら今してくれたら許します」
「今?忙しくありませんか?」
「ちょっと休憩します」
「ならば紅茶取り替えて来ますね」
ばっ
「いいえ、僕から離れないでください」
(怖いけど、子供みたいに拗ねる)
けど
ギュッ
「捕まえました」
怖い人
···グリッ
「!?、フェージャ!?//」