第19章 金平糖
何かを欲したいと思った
それが、どんな味なのか分からないが
それを見て渡された時
どんな顔すればいいか分からなかった。
ーーー···
ぽすっ
「どうぞ中也さん」
「なんだよコレ」
渡された小さい袋
「これは金平糖と言うお菓子ですよ。」
「何で俺に?」
ふわっ
「それは中也さんが頑張ってるからですよ。」
「俺だけにか?」
「はい!」
ぱくっ
「···んっ!、うめぇ」
「よかった。それでは失礼しますね」
「天音!」
「はい?」
ぱくぱく
「あっ·····」
「どういたしまして」
ーーーーー·····
ありがとうって言えない