第6章 戦支度※
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ふー、と安堵の溜息を吐くハクに、ジェハが近づく。
「あの子がからむと君はそういう顔をするんだね。」
「あんたこそ、、。十年くらい老け込んだ顔になってんぞ。」
「え、それはいけないホントに?」
サッと手鏡を取り出し確認するジェハ。
「彼女があまりに必死で引き下がらないから、寿命が縮む思いだったよ。」
「ずいぶん入れ込んでんな。仲間になる気になったか?」
「まさか。僕は女の子にはいつだって入れ込むよ。でもあんな子は初めてだ。護衛する奴の気が知れないね。」
「まあな。」
「よっぽど大切なんだねぇ。恋人?」
「まさか。大事な預かりモンだ。」
「預かりモノね、、。なるほど。なんとなくパッと見だけど、君と彼女は近いようでいて距離があるなと思ってさ。」
「あ?」
「それって君が彼女を本気で欲しいと思ってないからかな。」
ニヤリとハクを見る。