第12章 いざ合宿
やるわよーー!とピクシーボブの掛け声で私の麻雀大会2戦目が始まる。
「ローン!
メンピンのみ裏ドラ二つ乗って満貫〜!」
「おい…嘘だろ……」
「裏ドラ二つって……」
結果から言うと私の独り勝ちだ。
あれから3回やって3回とも勝利。
回数を重ねる毎に得点が上がっていた。
「麻雀、楽しいですね!」
「コイツ、出来ないことないのかよ」
ブラド先生はドン引き、
ピクシーボブは白目を剥いている。
消太くんは悔しいのか拳をダンと机に打ちつけ、もう一回だ!!!と睨んできた。
「さ、もうお開きにしましょう。
明日早いんだから。」
「そうだな。もう勝てる気がしない。」
マンダレイの言葉にブラド先生も頷く。
「じゃ、明日も……あ、もう今日ですね。
よろしくお願いします!」
「明日からじゃんじゃん、しごきましょう。
おやすみ〜!」
私は、ヒラヒラと手を振りながら去ってくマンダレイ、白目を剥いたままのピクシーボブを抱えながら部屋を出て行く虎さんとラグドールを見送った。
「それじゃ、ブラド先生と相澤先生も。
明日も頑張りましょう!」
「おう、おやすみ。」
「待て、勝ち逃げは許さん……」
まだこちらをギンギンの眼で睨んでいる消太くんを無視して、私の寝泊まりする部屋に向かった。
とても楽しく有意義な時間だった。
でも明日からはまた厳しく生徒たちを鍛えなければならない。
よし。と軽く気合いを入れて布団の中に入った。