第13章 番外編☆たのしい豆まき
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こうして安土城の節分・豆撒き大会は無事に終わりを告げた。
元の広間に将軍達が ぞろぞろと戻ってくる。
佐助『皆でゴールデン・ビーンズの数を確認しましょう。』
それ、と一斉に手を出す。
その手のひらの上には…。
幸村『あれ?』
家康『みんな一個…ずつ?』
元就『で、当の本人は何処にいるんだ?』
みんながキョロキョロ辺りを見回すと、ぽかぽかした縁側で、柱に寄り掛かって寝息を立てるひなの姿があった。
信玄『おやおや。疲れてしまったかな。天女は寝顔も可愛いね。』
光秀『というか、本当の鬼は…。』
みんなが一斉にひなを見る。
全員『ひなだな。』
ひな『むにゃむにゃ…みんな大好きだからね。喧嘩しないでね…。』
ドッと皆が笑う。
本家・信長『ま、こんなに愛らしい鬼になら、悪さをされても嬉しいがな。』
三成が、寝ているひなにそっと羽織をかける。
佐助『それじゃ、せっかく皆さんお集まり頂いたので、宴会でも始めましょう!
ひなさんも、そのうち起きるでしょうし。』
まだまだ長い節分の夜になりそうだ…。