第2章 鉢屋三郎
鉢屋side
すやすやと乱れた服のまま眠る椎堂。自分の制服を着せ、寝顔を見れば整った顔立ちに息を呑む。初めて見たときから思っていたがやはり美しい容姿をしている
「(喜八郎が大事にするのもよくわかる…)」
美しく整った顔立ちに、断れない優しい性格…これはバレたらあいつに殺されてしまうだろうなぁ…
「……綺麗だ」
サラリと髪を掬い口元へ持っていく、気持ちよさそうに眠る椎堂は起きる気配は一切ない
「襲われたらどうするんだ」
私が言えたことではないが、やはりこんなにも整った容姿の女が服を乱して寝ている、なんてそこらの男にとっては好都合の何者でもない…もし、俺以外の男に襲われたら…そんな考えがよぎるもすぐに消す…流石にくのいちだ。大丈夫だろうとは思い、たい…
「(柔らかい体…手に残る感触…こんなところあいつらに見られたらたまったものじゃないな…)」
サラリと艷やかな髪を撫で額にキスを落とせば、小さく声をあげ身をよじる椎堂
「…おやすみ」
起きた時の反応が楽しみだな…