第19章 誓いと常夏の島 *
「でもっ…気持ち、悪くない…?」
「そんなこと思わない、逆に嬉しい。それだけ感じてくれているという、証拠だからな…」
顎を掴んで、またキスを繰り返す。
時々唇を吸い上げるようにしたり、軽く触れたりを繰り返していると太股にドロリとした温かいものが垂れるのが分かった。
そこに視線を向けると、陽奈子の"密口"から白濁液が糸を引いているのが見えた。
「何とも厭らしいな…」
「もうっ…えっちなんだからっ…」
「その"えっち"な男に「もっと」と言ったのは誰だったか?」
その言葉にまた耳まで赤くして、肩に顔を埋めてくる。そしてボソリと…
「足りない…の、杏寿郎がっ……もっと、いっぱい満たして…?」
「本当に調子が狂う、今日はやけに素直だな俺の愛しい人は。まぁその方が俺も嬉しいが、いつものように否定されるのも…どちらも可愛がり甲斐があると言うもの」
その言葉に少し困ったような顔をした、その時。小さく可愛らしいくしゃみをした陽奈子。少し冷えてしまったか、と横抱きにして部屋の中へと戻る。
「え…プールは、もういいの?」
「常夏とは言え、身体が濡れていれば冷えるだろう?それに身体も辛いだろうからな、続きはこっちで温め合いながら…というのはどうだ?」
そっとベッドに下ろすとふんわりと微笑み、両腕を首に回して陽奈子から口付けてくる。
「ん…ありがとう。杏寿郎のそう言うところ、大好き」
「ありがとう、俺も君の素直なところが大好きだ…勿論、そこだけではなく陽奈子の全て、だが…」
そう言って再び口付け合う。
舌を絡ませて、互いの水着を取り払うと柔らかい胸に唇を寄せながら陽奈子に視線を送る。
「すまないが、もう我慢が出来そうにない。…入れてもいいだろうか?」
「あ、ごめ…私ばっかり…」
「いや、俺の方こそ堪え性がなくてすまない…」
そう謝れば、ちゅっと頬にキスを落とされ「そんなところも好きだよ」と小さく笑った。
もう充分すぎるくらいにとろとろになった"密口"からは残っていた白濁液がドロッと流れ出てくる。
そこに導かれるように先端を宛がい、ゆっくりと押し進め再び隔てるもののない快楽へと落ちていく。