第11章 鍵とサンタ *
少し重くなった下着を咥えて陽奈子を見下ろせば「もう…えっち。」と一言、恥じらうように呟く。
そしてまだ整っていない呼吸と共に起き上がると「私に…させて?」と軽いキスされ、再び押し倒された。どっちがエッチなのか…
避妊具を取り出してぎこちない手付きで取り付ける…が、上手く行かず結局俺が着けることとなる。
何回もし直して、穴が空いてしまったら大変だから。
「杏寿郎…」
取り付けが終わり、横になるように言われ成されるがままになると陽奈子が跨がってくる。
すると"雄"を握ると、自分の"密口"に近づける。陽奈子から挿入されるのも悪くないな…
くちゅ、くちっ
「…ん。……ん…あれ…なんか…」
「陽奈子、無理をしなくていいぞ?」
「ううん、私が杏寿郎を気持ちよくさせたいの!だから…んっ…あれ、おかしいな…」
さっきから俺の先端が陽奈子の入り口を探している。だが、なかなか一つになれずその焦れったい感触がもう堪えられなくて、ぐるりと反転させると一気に反り勃った"雄"を押し込む。
ぐちゅんっ
「は、あんっ!…きょじゅろっ…ふあっ」
「…っ、久しぶりだと…こんなにキツいもの、なのかっ…」
一度吐き出していたものの、数週間ぶりの締め付けにすぐに持っていかれそうだった…。
陽奈子を抱き抱えるように体勢を起こせば、より深く繋がって、動く度に仰け反りながら嬌声を上げた。
「ぃ、やあぁっ!…んぅ、深い…あぁ!」
「…うっ、…またそんなにっ…締めて……」
陽奈子がしようとしていた騎乗位になれば、下からずんと突き上げる。初めての体勢が余程いいところに当たるのか、先程から締め付けが止まらない。
「やああっ!!そ、れぇ!!だ、ダメ……ぃや…」
「くぅっ…いやな割りには…すごい締め付けだぞ?…そんなにこうされるのがいい、のか…?」
ずちゅっ、ずちゅっ、ぱちゅっ
「もっ、やあっ!きょじゅっ…一緒に!……ああぁっっ!」
「はっ、陽奈子…俺もで、るっ!!……く、あぁっ!!」
互いの絶頂が近いのを知らせるように、片手と片手で指を絡ませる。
一緒にイキたいとせがむ陽奈子の腰を片手で掴むと一気に律動を早め、ぐんっと最奥を突き上げれば同時に絶頂を迎えた。
* * *