第11章 鍵とサンタ *
~夢主side~
待ったと言われても、こんなに気持ち良さそうにしてる顔見たら止められない…
ぢゅっ、ぢゅるっ、ぢゅぅっ
緩急をつけて…なるべく歯を当てないように……
優しく、吸い上げて……
恥ずかしい思いをしたけど、杏寿郎を喜ばせたくて密かに綾ちゃんから教えてもらった"ご奉仕の仕方"を思い出しながら、痛くしないようにと意識しながら試みる。
「…陽奈子、本当にっ……あぁっ、…ぃっ!」
「ご、ごめんねっ!痛かった…?」
気持ち良さそうにしていた顔が一瞬歪むと、咥えていたものを口から離す。視線を合わせると今まで見たこともない杏寿郎の蕩けた表情に胸の奥がきゅうっと締め付けられた。それと同時に下腹部がジンと熱くなるのも密かに感じていた…
(ど、どうしよう…すごく、可愛いっ…!!)
少し杏寿郎の気持ちが理解出来た気がした。
「…少し、だけだ。そんなに心配しなくても大丈夫だ。それより……あまりにも気持ち良すぎて、すぐに出してしまいそうだった…」
「ホントに?初めてだったから少し不安だったけど、よかった……続き、してもいい…?」
折角ここまでしたんだから、やるなら最後まで気持ちよくしてあげたい。杏寿郎が小さく返事をすると今度はソファに座ってもらって、足の間に割り込む。そのまま優しく握って上下に扱きながら"頭"や"裏筋"を舐めあげれば、その度に杏寿郎の口から嬌声が漏れる。
「ぁ…くぅっ、陽奈子……駄目だっ…もう、離れてくれっ」
切羽詰まった声に、興奮する自分がいて…
離れてと言われた言葉を無視すると、先端を吸い上げながら扱く速度を早め吐精へと導く……
「…陽奈子、やめっ……もう!…くっ、あぁっ!!」
「っ!んんっっ」
ドクンと口内にドロリとした物が放たれる。初めて味わうものに少し戸惑うも、それをこくりと呑み込む。
「陽奈子!?の、飲んだのか!?」
「ん…に、苦いね。でも…これが杏寿郎の…」
愛しい人のものだ…と余韻に浸っていると、ふわっと身体が浮いて杏寿郎に横抱きにされた。
そのままベッドに下ろされると、脱ぎかけだったキャミワンピを脱がされる。気が付けば下に履いている紐パンツだけの姿に…