第9章 ハニハニ *
一旦休戦して、風呂から上がり止血をするようにティッシュを鼻に詰めた。
「だ、大丈夫…?」
「…うむ。すまない…折角いいところだったのに…」
「い、いいよっ!ちょっと休みたかったし…」
顔を真っ赤にさせてそう呟く。確かにあのまま続けていたら陽奈子がどうなっていたことか…
だが、今だに熱が治まることのないこの下腹部はどうしたものか……
「陽奈子…その、君がよければ……続きをしても構わないだろうか?」
「え…?……でも杏寿郎、鼻血が…」
「もう止まったようだし、大丈夫だ。…駄目だろうか?」
そう聞けば再び頬を赤らめて「優しくして、ね…?」なんて破壊力抜群なことを言うもんだから困ってしまう。そんなことを言われては優しくなんて出来なくなってしまう…「努力する」と呟いて額にキスを落とした。
ソファから陽奈子を横抱きにしてベッドへと運ぶ。
ぎしっ
陽奈子を組敷けば、その上に素早く覆い被さり荒く唇を塞ぐ。
「んぅっ…はぁ、……んぁ…」
深く口付けをしながら、着ていた服の裾から手を入れて何も着けていない柔らかな膨らみを鷲掴む。
「ひゃっ!きょ、じゅろう…ぁっ…」
「君の胸は、俺の手のひらにすっぽり収まってちょうどいいな…」
俺にとってちょうどいい大きさだと、誉めたつもりだったが陽奈子は「小さくてすみませんね…」と少し拗ねてしまったようだ。「そう言う意味ではなくて…」と誤解を解くように服の中に顔を突っ込むとピンッとした突起にかぶり付いた。
「あっ!!んぅっ、…んはぁっ…」
「小さいとは言っていないだろう?俺にとってはこの大きさがいいのだ…」
そう言って舌先で突起をちろちろと舐め上げながら、手のひらに収まる柔らかな胸をやわやわと揉みしだいた。片方の手は脇腹からへそへとするっと身体のラインをなぞるように這わせて、下腹部へと滑らせる。下着しか身に付けていないそこへ到達すれば、すでにしっとりと濡れているのがわかった。