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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第9章 ハニハニ *




控えめな谷間に垂らせば、とろっと膨らみに沿って蜂蜜が広がっていき、火傷の痕を隠すように鼈甲色が覆う。まるで傷をなめるかのようにそこに広がる蜂蜜を舐めあげた。


「ひゃっ……ゃぁ……ん、杏寿郎…ホントにベタベタになっちゃ、んっ!」

「ん……うむ、確かにそうだな…」

確かに陽奈子の言う通りだ。このままでは本当に全てがベタベタになってしまう。何かいい方法はないか、と考えると良いことを思い付く。これを言ったら絶対に拒否してくると思うが…

「陽奈子、一緒に風呂へ入ろう。そうすればこのベタベタもすぐに流せるだろう」

「えっ!?む、無理っ!!」

いつも情事をする時、部屋の明かりは着けていない。だからほとんど見えなく、暗がりで慣れた目にぼんやりと映る程度だ。流石に避妊具をつける時は明かりをつけさせてもらうが、その時は布団で身体を隠していて見せてもらえない。

この流れですべてさらけ出して見せてくれると俺は嬉しいのだが…案の定断られてしまう。

「むぅ……いつになったら明るいところで見せてもらえるんだ?もう何回も身体を重ねあったのだ、そろそろ一緒に風呂へ入るくらい許されてもいいと思うのだが……」

俯いて何も答えない陽奈子にはっとする。
自分の意見を押し付けるような言い方をしてしまったと、謝ろうとした時。

「…確かに、そう…だよね……うん、いいよ…」

パサッと目隠しをしていたタオルを取ると、決意を固めたようにきりっとした瞳で俺を真っ直ぐ見つめてきた。顔は真っ赤だが…

「よもや……ほ、本当にいいのかっ!?」

「ただし、条件がありますよ?!入浴剤入れて、ちゃんとタオル巻いて入ること!!いいですね?!」

最後がなんだが母親のような台詞に感じたが、それよりも一緒に入れるのが嬉しくて「もちろんだ!では準備をしてくるぞ!」と急いで風呂の準備を始めた。


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