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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第5章 心通う



~夢主side~


杏寿郎がシャワーを浴びている間、髪を乾かして待つことに。



アイスクリームを舐め取られた場所がまだ熱い気がする…
先程のことを思い出し、顔に熱が集まる。


そして、杏寿郎に言われた「この先」のことを想像してしまう。

「やだっ!私は何を考えてんの!」

更に顔が熱くなり、両手で頬を覆う。

確かに、杏寿郎とは「恋人」にはなったが、初日でそんなことは多分ないだろう…

でも"そういうこと"は結婚してからと決めている。

杏寿郎だって男の人だ、"そういうこと"にもなるだろう…

だけど、自分の意思は貫きたい…大切にしたい。

そんな私を、杏寿郎は待っていてくれるだろうか…?




暫くしてお風呂から杏寿郎が上がってきた。

「あ、おかえりっ!ドライヤーありがとう」

「うむ。俺も乾かそう」

首にかけているタオルで髪をがしがし拭きながら、隣に座る。

ふわふわした金色の髪が、濡れてぺしゃんこになっていた。

「ね、杏寿郎!」

「どうした?」

きょとんとした顔が雨に濡れた子猫のようで可愛い。

「私が髪を乾かしてあげる!」

そう言って杏寿郎が持っていたドライヤーを取ると、髪を乾かし始める。

「熱くない?」

「う、うむ!大丈夫だ、心地いい」

改めて思う柔らかい髪の毛が、みるみるうちに乾いていく

「はい、終わったよ?いつものふわふわの髪に戻ったね!」

そういって髪を触ると、杏寿郎と目があった。

「…陽奈子」

いつもより低い声で名前を呼ばれ、ドキリと心臓が跳ねる

杏寿郎の手が私の頬を優しく掠める。

「キス、してもいいか?」

そう聞いてくる杏寿郎に、少し恥ずかしがりながら答える

「…したい時に、して…いいよ?」

「よ、よもっ!!で、では…」

そう言うと杏寿郎が優しくキスをしてくる

ちゅっ

離れるときにリップ音がなる
それがなんだか妙に恥ずかしい…

「陽奈子…」

また私の名前を呼ぶと、今度は唇を食むようなキスをしてくる。

「…っ!…っん…」

優しくて気持ちのいいキスだけど、このまま"先に"進むのかと思うと少し身体が強張る。

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