第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】
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ふと、私はゲーム中に思ったことがあった。
今日、一緒にゲームをしているのは囚人、機械技師、調香師。
その中のうちの一人の囚人 ルカ・バルサーという男は私の想い人だ。
少々、作業に没頭するタイプの人間だが普通に優しくて気遣いのできる人間だった。
そんなルカが私は好きでたまらなかった。
ルカは私のことをどう思っているか知らないが、悪く無い印象のはずだ。
所で、私がふと思った事は…この機械バカに媚薬を飲ませたら、どうなるのか気になった。
可愛い顔になるに決まってる。
私は想像した媚薬を盛られた時のルカは何が起こってるかわからないという顔で恥じらいを感じるのだろうなと。
ゲーム中にそんな妄想をしながらもチェイスに当たってしまった機械技師のトレイシーちゃんに2回目の命令を送っておいた。
普段よりは、板越えも窓枠乗り越えもしやすくなったトレイシーちゃんは2台分稼いでくれた。
そこから私が救助に行き、調香師のウィラさんとタゲ変をし合って、無事4通電をし脱出に成功し、そのゲームは気持ちよく終わった。
一緒に戦ったサバイバー達に感謝を伝えて、私は自分の部屋に戻った。