第6章 シニカル【傭兵】
『ありがとうアユソさん。勇気出たよ。』
カ「レディーの力になれたら何でもいいさ。」
私は厨房を立ち去り、自室に帰ってきた。
×××
これは甘えになるかもしれないが、あと1回だけナワーブと話が出来たらしよう。
無理そうなら、もう断ち切るしかない。
そう決心した夜だった。
次の日の試合で、嫌がらせなのか知らないが、構成が終わっていた。
空軍、傭兵、オフェンス…所謂…脳筋パーティーだ。
ハンターも流石にやる気が出ないらしく、攻撃をしてこなかった。
その時、ナワーブと話せるかどうかを確かめようと、ナワーブの方に行った。
____行かなければ良かった
ナワーブの後ろ姿を見つけて話しかけようとした瞬間…
『あっ!なわー………ぶ…ッ』
ナワーブとマーサがキスしている所を見てしまった。
やっぱりあの二人はそういう関係なのかもしれない。
あぁ、もう無理だ。
断ち切るしか方法はない。