第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】
気を失ったルイスを私は愛おしそうに撫でた。
ルイスは知らないだろう、私がわざと紅茶を飲んだり、わざと会わなかったのも。
ルイスが私のことを好きなのも、なにか企んでいることも全てはお見通しだなんて彼女は知らないだろう。
何故こんなにも自信ありげに私の事が好きだと断言できるって?
それは簡単な話しさ_私が惚れさせたんだから
ルカは立ち上がり引き出しの中からピンク色の液体が入った小瓶をゴミ箱に捨てた。
もう〝これ〟は必要ない。
その薬は__惚れ薬か何かだろう…