• テキストサイズ

【twst】ルーク成り代わりは自由に生きたい

第10章 それは、少し遠い未来の約束


「ヴィル!誕生日おめでとう!!」

4月9日、ヴィルの誕生日。
ポムフィオーレでは彼の生誕祭が開かれていた。
有名人なだけあって彼は人気者だ。周りにわらわらと人が集まっている。

「みゃ〜お」

「おや、イヴィもいたんだね!」

ヴィルに抱かれて満足げな子猫のイヴィはすっかり彼に懐いてゴロゴロ喉を鳴らしている。

「あら、来たのねルーク」

「勿論さ!麗しいキミが生まれた日だからね。これ、気に入ってくれると嬉しいんだけれど」

そう言って渡したのは、ジェルネイルキット。
30色のカラージェルに加え、ネイルマシンとプロ業務用ライトがついている。
ライトなんて何に使うんだ?って疑問に思う人に説明すると、ジェルネイルは専用のネイルライトを当てることで硬化するんだ。つまりマニキュアのように乾くのを待つ必要がないってわけ。
マニキュアは長持ちしても一週間程度で剥がれてきちゃうけど、ジェルネイルなら正しく施術していれば一ヵ月は保つからね!
ヴィルにピッタリだと思ってプレゼント用に買っておいたんだ!

「あら、アンタにしては気の利いたプレゼントね。去年とは大違い」

「う……今年はちゃんと考えたのさ。来年はキミの美を称えたポエム集を送ろうと思ってるよ!」

「それはいらないわ」

去年のプレゼントそんなに気に入らなかったのかなぁ……私が丹精込めて作ったヴィルの写真集なのに。

/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp